2010年10月20日

ダイヤモンドの涙

最近“せつない気持ち”というのが少し分かりかけてきたアラフォーですexclamation×2

昔からノンフィクションには結構涙腺が緩い方だったんですが、ここ10年ほどはフィクションでも、ちょいちょいグッと来る事があり、最近は音楽面でもそんな事が増えてきました。
単に老いただけの理由ではなく、自分の中で何か異常事態が起きているんじゃないかと、最近はロクに昼寝もできない始末です。

さて、今回アラフォーを泣かせたニクいやつは映画です。

時をかける少女(2010年版)。

つい最近DVD等でリリース&レンタルが開始された、今春の邦画作品です。

主演は仲里依紗中尾明慶

仲里依紗(なか・りいさ)と言えば、同じく今年の劇場映画『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲』でゼブラクイーンを演じたのが、記憶に新しいところでしょうか。
他にも多数の映画、ドラマに出演していますが、若手俳優でも出色の演技力を持っているんじゃないでしょうか。
まあ専門家じゃないのでぼんやりした言い方になりますが、例えばキムタクやさんまさん(←この人は本業じゃないけど)などは、「何をやっても“キムタク”であり“さんま”さんである」とは誰もが感じる事だと思います。
その意味では、この仲さんは『女性の松山ケンイチと僕は評しておるわけです。
与えられる役柄によって、何にでも変わってしまう。。。

カメレオン俳優こそ神!というわけではありませんが、演技の幅が広いのは狭いよりかはいいでしょう。

一方相手役の中尾明慶は、ドラマ『ROOKIES』のツンツン頭、俊足の関川秀太役でブレイクした彼です。
『ROOKIES』では役柄上ちょっぴりおっかなかったですが、素顔は朴訥とした好青年のようです。
『ROOKIES』の前に出演したドラマ『ウォーターボーイズ2』などでは、気のいい青年を演じています。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
物語は現代の東京。

1983年に原田知世が演じた主人公・芳山和子(安田成美)の娘、芳山あかり(仲里依紗)。

あかりは事故で入院した母の代わりに、薬学者である彼女の作ったタイムリープの薬で、彼女が高校生だった1970年代へ行く。

そこで大学生・溝呂木涼太(中尾明慶)と出会い、母の言葉「深町一夫という人に会う」約束を果たすため、涼太に協力を求めともに行動するー。


ざっくりとしたあらすじはこんなところ。

「主人公が現代で未来人と出会う」のが'83年の大林(宣彦)版や2006年のアニメ版の筋ですが、本作品は「主人公が過去に」行き、主人公自体が未来人になってしまうという設定です。
名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同じですね。


ネタバレも何も、誰もが分かりきってる事には触れていきますよ(笑)。
当然あかりと涼太は互いを意識していきます
そして未来人であるあかりは、いずれ未来に帰らねばならず、二人には「別れ」があらかじめ決定づけられているわけです。

二人の最後の会話となるシーン。
tokikake_sub6_large.jpg
(『映画.com』から。クリックすると拡大します)

この後仲里依紗が涙を流すのですが、それが“ほろほろっ”と流す涙ではなく、“つーっ”と頬を伝う涙でもなく、ましてや号泣でもありません。

何といいますか、本当に玉のような涙が“ポタッ”“ポタッ”とこぼれ落ちるんですな。

これをある映画評が「ダイヤモンドの涙」と評したそうなんですが、至言といっていいかと思います。

DVDには全篇に渡り三人のスタッフ(プロデューサー、監督、チーフカメラマン)のオーディオコメンタリーが収録されていますが、彼女が如何に“瞬発系女優”であるかが頻繁に語られます。
このシーンもそういった彼女の特性が強く出ているシーンで、この作品の大きな見どころの一つです。


'70年代(1974年)にあかりがいたのはほんの数週間、2月から3月にかけてなのですが、照明班の光で季節感がよく出ていますし、春は出会いと別れの季節というのが物語りの厚みを出すのに成功しています。
また、随所に桜がとても効果的に使われています。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ラストシーン、仲里依紗のストップモーションで終わりますが、これがまた凄くいい表情なんだわ。
そこにバッチリのタイミングで入る、いきものがかりの主題歌『ノスタルジア』。

・・・う〜ん・・・、やっぱ年老いただけなのかな?わーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

尾道が舞台ではない『時をかける少女』
お時間のある方は是非ご覧あれexclamation×2

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

トレイラー(予告篇)



いきものがかり「ノスタルジア」(映画版シングル)
GyaO!音楽ページ
註:マイクロソフトのプラグイン「Silverlight」のインストールが必要です)

  • 主演の仲里依紗は4年前のアニメ版にも主演(役柄は異なる)。
  • 芳山和子役は、知世ちゃんに演じてもらいたかった気も。
    ただあの人本当に老けないからなー(安田成美はキレイだけど、いい感じに老けていた)。
  • TV Bros.誌連載の仲さんのコラムも大変面白いですぞ。アメブロの方はわりと普通だけど。
  • 終盤に夜の新宿のシーンがあるのですが、そこでの仲里依紗の瞳の色が時々ブルーっぽく見え…、調べてみるとスウェーデンの血が四分の一入ってるんだとか。そのせいなのか、僕の気のせいなのかは知らないけれど。
  • DVD初回限定盤には、涼太(中尾明慶)が8ミリで撮った劇中にも登場する自主映画、『光の惑星』が同梱されている。
  • いきものがかりが歌う主題歌「ノスタルジア」のPVに、仲里依紗が映画と異なる役柄で出演している。
  • 中尾明慶の70年代・中村雅俊風ヘアはヅラです。
  • アニメ版の事は3年前に記事にしていました。よければそこのアナタいかが♪
  • こういう恋愛ドラマに無粋なのは、携帯電話の存在。
    名作めぞん一刻なぞ、ケータイがあったらあり得ないシチュエーションの嵐。
    本作もケータイが無いおかげで、説得力のあるシーンがちらほら。


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posted by Gen◇◆ at 00:20| Comment(0) | カルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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